2018/08/06 12:18

日本で古くから親しまれている緑茶(煎茶)。緑茶(煎茶)はその美味しさもさることながら、健康的な飲み物として愛されてきました。平安時代に中国から伝来して以来、僧侶や武将には心を鎮めるために、また、江戸時代には将軍や大名の二日酔いの薬としても引用されたという記録も残っています。
そして、近年その健康的価値は科学の力によって証明されて、日本ではもちろんのこと、海外からはスーパードリンクとして注目され始めています。
前回は緑茶(煎茶)に含まれるカテキンの効能について見ましたが、今回は、ビタミンCの効能についてみていきましょう。



緑茶(煎茶)のビタミンCは壊れにくい?

緑茶(煎茶)といえばカテキンのイメージが強いと思いますが、実はビタミンCも多く含まれています。含有量でいえば、ビタミンCのイメージが強いレモンの3~5倍と言われています。
このビタミンC、世の中の色々な食材に含まれていますが、その割に摂取しにくい栄養素なのです。というのも、ビタミンCは熱に弱く、酸化して壊れやすい性質をもっているからです。たとえば、ほうれん草は多くのビタミンCを含んでいますが、茹でる場合には熱によってビタミンCが壊れ、生で食べるときの半分にまで含有量が減ってしまいます。
しかし、緑茶(煎茶)のビタミンCは、同じく大量に含まれるカテキンの作用によって壊れにくくなるのです。
カテキンは強い抗酸化作用を持っており、これがビタミンCの酸化を防ぐことで、壊れないまま摂取することができます。
温かいお湯で入れても問題なくビタミンCを摂取することができます。

緑茶(煎茶)は数ある食材の中でも最も効率的にビタミンCを摂取できるドリンクなのですが、ビタミンCによってもたらされる効果について確認しましょう。

抗酸化作用

緑茶(煎茶)は数ある食材の中でも最も効率的にビタミンCを摂取できるドリンクなのですが、ビタミンCによってもたらされる効果について確認しましょう。我々の体は、日々の生命活動を通じて、活性酸素が細胞を傷つけたり変化させたしてそれが原因で様々な症状、例えば、糖尿病や非アルコール性脂肪性肝疾患、動脈硬化、白内障などを引き起こします。この「酸化」と呼ばれる現象を抑える作用が「抗酸化作用」です。ビタミンCは、発生した活性酸素を素早く消去する力を持つ、強力な抗酸化物質として働く作用を持っているのです。この働きは、後述する美容効果にも影響を与えています。

美容効果(コラーゲン生成サポートとシミ・そばかすの予防)

ビタミンCはコラーゲンの合成作用を持っています。コラーゲンが不足すると、皮膚や血管の強度が弱まり、肌はハリを失いシワなどが増えていきます。ビタミンCを継続的に摂取することで体内のコラーゲン合成力が強まり、肌の健康を保つことが可能です。
また、シミを予防・改善するためにはメラニン色素の生成のターンオーバー(紫外線などで生成されたメラニンを排出するメカニズム)が継続的に行われる必要があります。ビタミンCは、メラニン色素が過剰に生成することを予防するとともに、すでに生成してしまったシミの元となるメラニン色素を薄くする作用を持っています。

免疫力強化

ビタミンCは免疫機能の上でも重要な役割を果たしています。抗酸化作用、コラーゲン生成といったメカニズムが間接的に免疫力の向上に寄与しますが、その他にも、体内のウイルスや病原菌を排除する「白血球の機能」を強化して免疫力をアップします。
これらのメカニズムは既に様々な研究論文でも証明されています。

その他の機能

ビタミンCの主な効果は上述した通りですが、その他にも、抗菌作用、疲労回復、心血管疾患リスクの低下、がん予防などさまざまな効果が期待できるという研究結果があります。

ビタミンCを効率的に摂取できるのは緑茶(煎茶)!

さて、ビタミンCが壊れるのを防ぐ作用を持つカテキンですが、お茶全般に多く含まれるかと言われれば、そうではありません。玉露、ウーロン茶やプーアール茶などの中国茶、紅茶などは、緑茶(煎茶)と比べて全般にカテキン含有量が低めとなっています。そのため、カテキン含有量が多い緑茶は、ビタミンCと一緒に摂取することによってビタミンCを壊れやすくするため、ビタミンCを効率的に吸収できる飲み物と言えます。


いかがでしたでしょうか?抗酸化作用、美容に興味のある女性のみなさんや、日々の体調管理を気にされるワーカーの皆さんも、ぜひ緑茶(煎茶)を飲んでみてはいかがでしょうか?