2018/08/08 12:49

日本で古くから親しまれている緑茶(煎茶)。緑茶(煎茶)はその美味しさもさることながら、健康的な飲み物として愛されてきました。平安時代に中国から伝来して以来、僧侶や武将には心を鎮めるために、また、江戸時代には将軍や大名の二日酔いの薬としても引用されたという記録も残っています。
そして、近年その健康的価値は科学の力によって証明されて、日本ではもちろんのこと、海外からはスーパードリンクとして注目され始めています。
これまでは緑茶(煎茶)に含まれるカテキン、ビタミンCの効能について見ましたが、今回は、テアニンの効能についてみていきましょう。


緑茶(煎茶)に含まれるテアニンとは?

緑茶(煎茶)にはテアニンという成分が多く含まれています。カテキンやビタミンCなどの成分について知っている人も、このテアニンという成分はあまり聞きなれていないのではないでしょうか?
テアニンはアミノ酸の一種で、お茶のうま味成分を構成する要素の一つとして知られています。茶葉の中でも若芽に多く含まれる成分で、2番茶や番茶、発酵茶(中国茶や紅茶)にはあまり含まれていません。また、日光に当てるとテアニンからカテキンが生成されるために、日光を遮断してつくる玉露やかぶせ茶などにさらに多く含まれています。

効能・効用の点からみると、テアニンは神経系に作用する成分となります。
お茶をのんでほっと一息落ち着く、というのは日本人であればお茶の抱くイメージの一つだと思いますが、これはイメージだけではなく緑茶(煎茶)に含まれるテアニンによるものでもあるのです。

基本的には、テアニンは神経に作用するため、リラックス効果、睡眠促進、集中力持続、そして神経系に関わるPMSや更年期障害などへの効果があると、数々の研究論文で証明されています。

身体的にも精神的にも様々な効果をもたらすテアニンですが、その効果についてもう少し詳しく確認していきましょう。

リラックス効果

我々がリラックスをしているときには、脳がα波を発します。。α波の状態のときには、心が落ち着いている状態、瞑想している状態、集中している状態になると言われています。逆に、β波の状態の場合にはテキパキと仕事をこなしたり、活発になり刺激的な状態になると言われています。
そして、テアニンを摂取すると、α波が増えるのです。
音楽なども曲によってはα波を促進すると言われますが、「音楽を聴きながらコーヒーを」ではなく、「音楽を聴きながら日本茶を」というのが本当にリラックスするときにはいいのかもしれませんね。

集中力アップ

前述したとおり、α波は集中力を高めている状態と相関があります。集中といっても「興奮して活発になる」状態とは対極にある、「冷静になって静かに集中する」状態のことを指しています。このテアニンの効果は数々の研究論文等で証明されています。
日本茶の親しまれ方として、戦国時代の有名な武将たちが心を鎮めて集中するために愛飲していたという逸話もありますが、その逸話はテアニンの落ち着いて集中力を高める効果から生まれているのかもしれませんね。
オフィスや家でじっくりと作業をするときなどは、合間に緑茶(煎茶)を飲むのも効果的かもしれません。

睡眠促進

オフィスや家でじっくりと作業をするときなどは、合間に緑茶(煎茶)を飲むのも効果的かもしれません。
こちらも、テアニンが生み出すα波の影響による作用です。脳が活発化している状態だと心地よい睡眠に入ることはできませんし、途中で脳が活性化して起きてしまうこともあります。日本茶、特にほうじ茶や水出し緑茶などはカフェインがコーヒーなどに比べると少ないので、就寝前の一杯として飲むとリラックスして良質な睡眠を取ることができるかもしれません。

いかがでしたでしょうか?
テアニンは前述のとおり神経系に作用するため、その他もろもろの神経系の症状の改善にも効果があると思われます。
なにより、忙しい現代で、短時間でもいいのでリラックスしたり集中を高める前のリフレッシュメントを求める方には、緑茶(煎茶)を1杯飲むのはちょうどいいのではないでしょうか?